八方尾根を歩く
2021年4月10日(土)
前回のブログの2週間前です。
久しぶりに八方尾根へ行ってきました。トレッキングさんとは当日朝、白馬の駐車場で待ち合わせです。
前日は雲が垂れ込め、白馬の稜線も見えず、夕方からは小雪が降りましたが、当日は予報通りの快晴に!
駐車場から見える山々です。
ゴンドラアダムでまずは兎平へ。その後リフトを2本乗り継いでゲレンデトップへ。ここに建つ八方池山荘に、以前は泊って、早朝から唐松岳に登りました。今回はゴンドラが動いてから、さらには土曜日で混み合い、出発はなんと9時半!おそらく、唐松岳山頂まで行くとリフトの最終には厳しいので、行けるところまで行こう、との事で、出発〜!
出発地点のゲレンデトップ、八方池山荘を出ると、左にこの景色、五竜岳と、鹿島槍
そして右側は、白馬三山、左から白馬槍、杓子岳、白馬岳です。この両側の景色を見ながら登る八方尾根です。
顔が付いている八方ケルン。八方尾根は広いので、あちこちにケルンが建てられています。
いつまでも見飽きない白銀の山々です。
登る
ひたすら登る
私の頭の真上は、不帰1峰、左へ2峰、そして3峰です。
左端に唐松岳です。2361m地点で、今日は終了としました。八方池からこの2361ピークは、かなりの急登だったので、なんだか登り切った感もある(笑)
ゆっくりお昼を食べて、昼寝して、写真を撮って景色を楽しみながら下山することにしました。
一面凍りついた八方池
白馬槍をバックに
飯森神社奥社、と彫られています。 八方池畔に立っているので、ここは池の上・・・・
私が撮っているのは・・・
この斜面、シュプールがきれいです。
ガラガラの斜面はアイゼンを付けていると歩きにくい。
下に八方池山荘とリフトの終点が見えてきました。
一日中快晴で風もなくて、最高の登山日和でした。
素晴らしいお天気に恵まれて、一日中景色を楽しめました。トレッキングさん、お疲れ様でした。
冬山を楽しむ<燕岳に登る>2
夜明けを待つ
2019年11月18日なんでもない、普通の日の日の出だけど、私には格別。 稜線からの日の出をひさしぶりに見ました。
大天井岳のモルゲンロート。 あまり焼けませんでしたが、きれいでした。
日の出前の5時45分から朝食です。 さすが稜線の山小屋は朝が早い!食後にゆっくりと日の出を鑑賞してから、今日はまず燕岳に登ります。 もうすでに半数弱の人が降りていきました。 ここから先にはもう行かれないのです。
晴れてはいるものの、昨日と打って変わって強風が容赦なく襲います。ときどき耐風姿勢をとるくらいの風!
天気は午後から悪化する様ですが、下山するまでは大丈夫でしょう。
というわけで イルカ岩を順光で。 花崗岩の浸食でこんな芸術作品が出来てしまうんですね~
槍穂高も朝の光できれいです。
山頂直下、風が強いので、急斜面は怖い。
月がまだ出ていました。
そして山頂到着~
タッチ~
風が強くて、吹き飛ばされそう。立っていられません。
いつか行くぞ~っと槍を指さす
(photo by トレッキングさん)
すごい強風なので写真を撮ったらそそくさと下山。ここがまたコワイ!
ここもコワイ!
メガネ岩、巨人がうずくまっているよう
燕山荘に到着、温かいコーヒーを飲んでからいよいよ下山しました。
小屋閉めまであと1週間、雪の重みに耐えられるように、食堂には頑丈な支えが設置されていました。
スタッフさんが背負子を背負って降りていきました。
途中、合戦小屋で、下から運ばれてきた 箱のミカンを何箱も背負子に積み上げ、また登っていきました。
12月下旬から つまり年末年始は小屋を開けるようです。 山頂で迎える新年は最高でしょう。
無事に麓の中房温泉について、さっそく温泉で汗を流していると、なんと予報より早く雨が降り出しました。山中で降られるのは嫌なので、良かった~! さっぱりと着替えてから、帰路につきました。
トレッキングさん、大変お世話になりました。
冬山を楽しむ<燕岳に登る>1
燕岳からのぞむ槍穂高連峰
11月も半ばを過ぎ、高い山々の山小屋はどこも営業終了となっています。 でも天気がよさそうな週末、どこか行きたいなぁ、そんな中、北アルプスながら燕岳の燕山荘は、営業終了まであと1週間、ということで、トレッキングさんと行ってきました。
2019年11月16日~18日夜明けの菖蒲ヶ浜
燕岳は中房温泉からが登山口、急登で知られる合戦尾根を上り詰めた稜線に燕山荘があります。燕山荘は
「泊ってみたい山小屋」「泊って良かった山小屋」の ランク1位ということで、数年前の夏に日帰りで登った時に、いつかは・・・・と思っていました。 燕岳はいわば北アルプスの初級コースで、夏場は日帰りも十分可能ですが、夜明けが遅く、日暮れも早い初冬の今は、無理をしないで一泊したい、ということで燕山荘に泊まりました。
歩きもゆっくりと シニアは無理しない~~ ましてや前科のある身、無事に下山することが一番大切です💦
ということで出発~
(photo by トレッキングさん)途中、段々と雪も出てきました。 7合目くらいのところにある合戦小屋、営業していてトイレも使えます。この少し手前からアイゼンを付けました。周りは真っ白です。
合戦の頭あたりからは、樹林帯を抜けるので、景色がぐ~んとよくなります。 槍ヶ岳がひょっこりと頭を出しました。
そして正面には立派な大天井岳、山頂を左に降りたところに見えるのは、大天荘、すごいところにあるなぁ・・・ここはもう営業終了です。 つまり燕山荘から先には行かれないというわけです。
鎖場あたりも、雪はびっしりと。 斜面のトラバスなので慎重に・・・・
頭上に燕山荘が見えてきました。
(photo by トレッキングさん)こちらは夏道、トラロープが張ってあって、進入禁止です。
冬道はこちらへ。 ここがまた急ですね。
尾根に登ると・・おおお~富士山が見えます。
燕山荘直下の白く見える尾根道を直登です。これは展望がいいわけだ!
幸い風もないので、写真を撮ってばかり。 こういうところ、大好き!
来た道を振り返る・・・高度感あります。
富士山方面アップ、右に南アルプスの甲斐駒ヶ岳、その右の白いのは、北岳、間ノ岳、
日本で一番高い富士山と、二位の北岳、四位の間ノ岳が一堂に・・・・・
下を見れば、谷間を覆う雲海が美しい~
そして直登尾根を登りつめて やっと燕山荘に着きました。
正面に回ります。 あと一週間だけの燕山荘、小屋閉めの準備も始まっています。
正面テラス、裏銀座の山々がやっと見えます。
表側に比べると地味な印象の裏銀座の山々、アプローチも長く、通の行くところ?
三俣蓮華岳や黒部五郎岳でしょうか? 有名な立山劔は、もっと右の方角のようです。
こちらは燕岳
花崗岩と砂礫の燕岳、砂礫地帯には、夏場はたくさんのコマクサが咲き乱れます。
テラスから見る槍穂高岳、左端のギザギザしているのは、涸沢岳とその先は第三位の奥穂高岳です。
燕山荘にチェックインします。
私がゴタゴタしたので、出発が遅れましたが、とりあえず燕岳に向かいます。左端に燕山荘と槍穂高。
燕岳、独特の風貌を持つ花崗岩が面白い。
はるか向こうには真っ白い山、新潟の焼山あたりなのでしょうか?
時間も押してきたので、マジックアワーを楽しんでから引き返します。
槍から延びる北鎌尾根、恐ろしい岩場です。 向こう側は一般ルートの西鎌尾根。
5時には真っ暗。
夕飯は・・・・
おつゆはタラ汁でとても美味しい。 お代わりしてしまいました。
快晴の上高地に行った
上高地河童橋から見る岳沢と穂高
2018年3月17~18日 快晴の上高地
春休みが始まったLaylaさんからお誘いを受けて、トレッキングさんと3人で、
上高地へ行ってきました。
前回、2月に行ったときは、雪で、しかも激寒でした。
景色もほとんど見えない、ぜひ、真っ白な穂高連峰を見てみたい、と思っていたので、
今回のお誘いは、渡りに船~、Laylaさん、ありがとう。
その前の週、栂池高原と五竜とおみスキー場に行ったばかり。
さすがに遊びすぎでは? の私ですが、この快晴予報では、黙っているわけにはいかない、
このチャンスを逃すまい、と万障繰り合わせて まずは前泊の 「中の湯温泉」へ。
翌日の 中の湯温泉玄関先から
こんな景色を旅館から見られます。
出発~
前回の2月と違うことは、トラックなどのかなりの車両が釜トンネルを通行していたこと。
雪解けと共に、改修工事も始まっているようです。
もちろん、タクシーやバスなどは、まだ入れません。
約1,3キロの釜トンネル、しかも登り勾配をもくもくと歩くと、
次の上高地トンネルが見えてきた。
ここから山が見え始めた~、まずは焼岳です。
そして、上高地トンネルを抜け出ると、いよいよ上高地へ~
道路に雪はありませんでした。
焼岳、こんにちは!
そして、行く手には、まさに神々しく光る穂高連峰の峰々、ああ~もうたまらない。
前を行くのは、大きなザックにピッケルやザイル、
本格的なクライマーさんたち、
大学の山岳部、といったところでしょうか。
こんな本格的でなくても 楽しめるのが、上高地のいいところ。
素晴らしい峰々を前に、抑えきれない気持ちで歩を進めると、
大正池に着いた~!
穂高連峰が水鏡に~
正面は焼岳です。 いやぁ、素晴らしいなぁ。
上高地を流れる梓川が、焼岳の噴火で一夜にしてせき止められて出来たのが大正池
以前は、立ち枯れた木々がならび、独特の雰囲気を作っていましたが、
池は毎年縮小しているそうで、枯れ木もあまり目立たなくなってきました。
前回は焼岳はかろうじて見えたものの、こんな突き抜けた快晴に真っ白な穂高、
みんな言葉もなく、写真を何枚も何枚も。
Laylaさんが素敵な写真を撮ってくれました。
それにしても、正面の奥穂~前補の吊り尾根の美しさ!
奥穂~西穂のギザギザは本当に怖そう。
いったん、河畔を離れて、田代池の方に向かいます。
美しい展望の中、進んでいくと、田代橋に出ました。
上高地にかかる橋の一番下流、この先は、河童橋となります。
真っ白な雪面に木の影が
梓川左岸には、六百山、
六百山に連なる霞沢岳
つい、穂高に目を奪われますが、こちらもかっこいい
河原に出てきました。
絶景スポットです。
赤い枝のケショウヤナギ、← Laylaさんに教えてもらいました。
河童橋に出ました。
前回は見られなかった、この展望
風もなく、絶好のハイキング日和の中、
今回は、ゆっくりと河畔でランチが出来ました。
予報通り、昼過ぎからは、薄雲が張ってきた。
さぁ、帰ろうか。 河童橋正面は、明神岳です。
帰路は梓川右岸から。
雪の時期でないと通れない河原は、広々~
上高地の開拓者、ウェストンのレリーフ
このあたりの河原も なかなかいい
西穂高への登山口、 その昔、5月の連休に独標まで登ったけど、
上高地の展望が素晴らしかった・・・・・
そして再び、田代橋
赤いケショウヤナギの木々が、色を添えてきれいでした。
これはかなりの希少種らしく、北海道の一部ほか、この辺りにしか
見ることができないそうです。
そう思って見ると、また違った気持ちになります。
あとは、もくもくと歩き続け、
とうとう釜トンネルの出口にたどり着きました。
春になり、雪も締まってきて、スノーシューは履かずに、
軽アイゼンやチェーンスパイクで歩きました。
それだけでも季節の移り変わりを感じた日、
予報通りの快晴、真っ青な空に白い峰々、
風もなく穏やかな1日、かけがえのない仲間と一緒に
こんな景色を見られて、宝物のような1日となりました。
トレッキングさん、Laylaさん、お世話になりました!
武田菱に会いに
五竜とおみスキー場から見る五竜岳
栂池高原の翌日は、すぐ近くの五竜とおみスキー場に参戦!
今日もよい天気となりました。
五竜とおみスキー場、テレキャビンを降りて、もう一本リフトを乗ると、
五竜岳のひし形が間近。
最上部リフトです。
ここからすぐ上に向けて、左手の雪の斜面を登ると・・・・・
地蔵ケルン
五竜岳には、ここから遠見尾根を登っていきます。
春先しか現れない、特徴のある菱型、その昔、この地を治めていた武田信玄の
家紋である 「武田菱」 と似ていることから 御料地の意味を込めて、
「御菱(ごりょう)岳」 と呼ばれ、その後、五竜岳となったそうです。
菱型マークの五竜岳から、右手の白い頂は白岳、ずっと下った鞍部のでっぱりは大黒岳
右端は八方尾根のある唐松岳です。
この尾根も歩いてみたい所です。
たくさんの遭難碑、遠見尾根は広くて迷いやすいからか、
昭和の時代から 平成になってからの遭難碑もありました。
その向こうでおやつを食べる子供連れ、
今日は風もほとんどなく、絶好の山日より、
でも、まだおむつも取れない小さい子を連れてくるのは、すごいなぁ。
白馬三山から白馬乗鞍、昨日行った天狗原も見えます。
手前の尾根は八方尾根です。
ふもとの方に目をやると・・・・
目立つ台形の山は、高妻山と乙妻山、その左方向へ、
妙高、火打、焼山、そして雨飾山
そして、昨日よりはっきりと、正面に美ケ原、
左の連山は八ヶ岳、美ケ原の右には、南アルプス、
その先には、うっすらと中央アルプスまで見えました。
地蔵ケルンは上部が鐘になっていて、その窓からのぞく白馬三山
今日はスキーなので、食べ物を何も持ってこなかったのが残念!!
だけど、山上でのんびり過ごしました。
もう一度、八方尾根越しの白馬三山
そして白馬乗鞍岳とその下に広がる天狗原
こちらが遠見尾根
急斜面を降りてくる人
地蔵ケルンですっかり満足して、もう帰ってもいいや、くらいの気分でしたが、
まだ全く滑っていない私たち・・・・
とりあえず、地蔵ケルンを下りました
ケルンを下から見上げます。
なかなか気持ちの良い とおみスキー場、
どこからでも武田菱が遠望出来ます。
二日間に渡り、北アの素晴らしい景色を堪能出来ました。
いやぁ、楽しかった~
早めに引き上げた帰路、 白馬ハイランドホテルの日帰り温泉で汗を流し
露天風呂から、もう一度、白馬三山と五竜を眺めて、
楽しかった雪の山々を目に焼き付けました。
同行いただいた、トレッキングさん、ありがとうございました。
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